子供の手軽なレジャーとして大人気の「ザリガニ釣り」。
スルメとタコ糸があれば誰でも簡単に釣れるのが魅力ですが、実は2023年6月からアメリカザリガニは「条件付特定外来生物」に指定され、法律上のルールが厳しくなりました。
「近所の公園で釣ってもいいの?」「持って帰れるの?」
そんな疑問を解消しつつ、東京近郊や多摩エリアでザリガニに出会えるスポットを紹介します。
この記事のポイント
- 最新ルール:釣るのはOKだが「生きたままの放流」は犯罪!
- 時期:5月〜10月がシーズン(夏がピーク)
- 場所:23区内の公園や「多摩川」の支流が狙い目
- 禁止エリア:「生物保護区」など釣り禁止の池に注意
【親御さん必読】ザリガニ釣りの法律とルール
まず最初に、一番重要な法律の話です。これを知らずに遊ぶとトラブルになります。
⚠️ アメリカザリガニの法規制(2023年6月〜)
- 捕獲(釣り):OKです。
- 飼育(持ち帰り):OKです(寿命まで飼う責任が必要です)。
- 放出(逃がす):NGです(違法)!
一度持ち帰ったザリガニを、川や池に逃がすことは法律で禁止されています。
※キャッチ&リリース(釣ったその場ですぐ逃がす)はOKですが、別の場所に移動させて放流するのは犯罪になります。
つまり、「飼える分だけ持ち帰る」か「その場で観察してすぐバイバイする」のどちらかです。安易に持ち帰らないよう子供と約束しましょう。
ザリガニ釣りの時期と時間帯
- ベストシーズン:5月〜10月頃
水温が上がると活発になります。真夏は人間が暑すぎるので、5月〜7月や9月がおすすめです。 - 冬場:冬眠するため釣れません。
- 時間帯:早朝または夕方。
日中は岩陰や泥の中に隠れています。曇りの日も狙い目です。
東京近郊・多摩エリアのザリガニスポット
「ザリガニがいっぱいいる場所」を探すコツは、「流れが緩やか」で「泥底」で「隠れ家(岩や草)」がある場所です。
1. 23区内の有名公園
- 浮間公園(板橋区・北区):
風車裏の「水生植物園」やじゃぶじゃぶ池周辺などが有名ポイントです。足場が良いためファミリーに最適です。 - 赤塚溜池公園(板橋区):
自然豊かな池があり、浅瀬でザリガニ釣りが楽しめます。 - 石神井公園(練馬区):
「三宝寺池」などは釣り禁止ですが、石神井池の一部や周辺の水路で目撃情報があります。※禁止エリアの看板を必ず確認してください。 - 和田堀公園(杉並区):
善福寺川沿いの池周辺。自然が多く、ザリガニの隠れ家が豊富です。
2. 多摩川周辺・多摩エリア
多摩川本流(流れが速い場所)にはいません。狙い目は「支流」や「用水路」です。
- 多摩川の「ガサガサ」スポット:
河川敷にある「水たまり(わんど)」や、支流が合流する草むらの陰などがポイントです。網(ガサガサ)ですくうと捕まえやすいです。 - 野川公園(調布市・小金井市):
湧き水が流れる「野川」沿いは、水深が浅く、子供たちが網を持ってザリガニやエビを探しています。 - 小山内裏公園(町田市・八王子市):
調整池周辺などでザリガニ釣りができる場所として知られています。
必要な道具と釣り方
高い道具は不要です。100円ショップで揃います。
- 棒:落ちている枝や割り箸でOK。
- 糸:タコ糸。
- エサ:「スルメ」または「サキイカ」(コンビニのおつまみでOK)。水にふやけても千切れにくいものがベスト。
- クリップ:糸の先に結んでエサを挟むと便利です。
- 網(タモ):釣り上げた瞬間に落ちることが多いので、最後は網ですくうのが鉄則です。
まとめ:ルールを守って夏の思い出を
ザリガニ釣りは、東京近郊でも手軽に自然と触れ合える貴重な遊びです。
- 「浮間公園」や「多摩川の浅瀬」が鉄板スポット。
- 釣ったザリガニを別の池に逃がすのは法律違反!
- 持ち帰るなら「最後まで飼う」覚悟が必要。
「飼えないなら、その場でさようなら」。このルールを徹底して、安全にザリガニ釣りを楽しんでください。

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