東京と千葉の境を流れる「江戸川(および旧江戸川)」は、都内屈指のシーバス(スズキ)釣り場です。
特に春(2月〜5月頃)の「バチ抜け」シーズンは、水面を埋め尽くすバチ(ゴカイ)を捕食するためにシーバスが狂喜乱舞し、初心者でも「投げて巻くだけ」でランカーサイズが釣れる最高の季節です。
しかし、江戸川は全長が長く、どこでも釣れるわけではありません。
この記事では、バチ抜けの実績が高いポイント、狙うべき潮回り、そして「これだけは持っていけ」という必須ルアーを紹介します。
この記事のポイント
- 時期:2月上旬〜5月GW頃まで(ピークは3月・4月)
- 本命:流れの効く「旧江戸川」が圧倒的に強い
- タイミング:大潮・中潮の「満潮からの下げ始め」
- ルアー:細身のシンペン(マニック・にょろにょろ等)
江戸川・旧江戸川のバチ抜け有力ポイント3選
バチ抜けは「流れに乗って流れてくるバチ」を演出するのが鉄則です。そのため、流れがしっかり効く場所がポイントになります。
1. 旧江戸川・今井橋周辺(篠崎・瑞江エリア)
江戸川が「旧江戸川」に分岐して最初のメジャーポイントです。
特徴:
川幅が適度で流れが速く、上流から流れてきたバチが溜まりやすい場所です。橋脚の明暗部(ライトが当たっている場所と影の境目)は超一級スポットですが、激戦区なので早めの場所取りが必要です。
2. 妙典エリア・江戸川放水路(千葉側)
東西線「妙典駅」からアクセスできるエリアです。
特徴:
広大なシャロー(浅瀬)が広がっており、満潮からの下げで一気に水が動くタイミングでバチが湧き出します。ウェーディング(立ち込み)をする人も多いですが、陸っぱりからでも十分届きます。カキ瀬(牡蠣殻)が多いので根掛かりには注意しましょう。
3. 河口エリア(舞浜・葛西)
ディズニーランドの対岸(葛西側)や、舞浜側の護岸エリアです。
特徴:
川の終着点であるため、上流から流されてきたバチとシーバスが最も集まる場所です。特に4月〜5月の「くるくるバチ(トリッキーバチ)」の時期に強い実績があります。
時期とタイミング:いつ行けばいい?
狙い目は「大潮・後中潮」の夜
バチ抜けは潮の満ち引きに大きく依存します。
- 時期:早ければ1月後半から始まりますが、本番は3月〜4月です。
- 潮回り:「大潮」またはその後の「中潮」の最終日あたりがベストです。
- 時間帯:「日没後の満潮」から2〜3時間が勝負です。満潮から潮が動き出し、水位が下がり始めた瞬間に「時合い(釣れる時間)」が来ます。
必須ルアー!これがないと始まらない
バチ抜けパターンのシーバスは、小魚を追う時とは違い、水面を漂う物体を吸い込むように捕食します。
そのため、「細長くて」「動きが地味で」「浮く」ルアーが必要です。
| ルアー名 | 特徴・使い方 |
|---|---|
| マニック(DUO) | ド定番。圧倒的な飛距離が出るので、遠くの流心(流れの中心)を狙えます。表層をスーッと引くだけで釣れます。 |
| にょろにょろ(ジャクソン) | 元祖バチ抜けルアー。動きが極めて少なく、スレた(警戒心の高い)シーバスに効きます。 |
| エリア10(ガイア) | 通称「エリテン」。コスパ最強で、ゆっくり巻くと水面直下をフラフラ泳ぎます。近距離戦に強いです。 |
注意点:駐車場とトラブル
江戸川の土手沿いは、基本的に駐車スペースがありません。
近隣住民とのトラブルや警察の取締りが頻繁にあるため、必ず「近隣のコインパーキング」に停めてから土手へ歩いてください。
特に妙典エリアや今井橋周辺は、少し歩くことになりますが駐車場を利用しましょう。
まとめ:春の江戸川はシーバス天国
バチ抜けシーズンの江戸川は、一年で一番シーバスに出会える確率が高い場所です。
- 3月〜4月の大潮・中潮の夜を狙う。
- 「旧江戸川」の流れが効くポイントに入る。
- 「マニック」などのバチ抜けルアーを必ず用意する。
仕事帰りの2時間だけでも十分チャンスがあります。ぜひ今年の春はランカーシーバスを狙ってみてください。

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