お台場の奥地にひっそりと佇む、知る人ぞ知る穴場スポット「暁ふ頭公園(あかつきふとうこうえん)」。
対岸には若洲海浜公園や東京ゲートブリッジを望み、夜には工場夜景が美しいこの公園。最大の魅力はなんといっても「駐車場が無料」であること。都内の釣り場では奇跡に近い条件です。
しかし、ネットで検索すると「暁ふ頭公園 釣れない」という不穏なワードが出てくることも……。
この記事では、暁ふ頭公園でボウズ(0匹)を逃れるための釣り方、アジ・サビキの可能性、そして人気の車中泊やバーベキュー事情まで、徹底的に深掘りして解説します。
この記事の要点
- 「釣れない」と言われる理由と、それを打破するターゲット魚種
- 駐車場が無料!ただし台数制限と車中泊の注意点あり
- サビキでアジは厳しい?ルアーでシーバスを狙うコツ
- バーベキューエリアとトイレの最新事情
暁ふ頭公園ってどんな釣り場?
暁ふ頭公園は、東京都江東区青海(お台場エリアの南端)にある海上公園です。芝生の広場と海沿いの遊歩道があり、のんびりとした時間が流れています。
若洲海浜公園のような「ザ・釣り施設」ほどの混雑はなく、都会の喧騒を離れて静かに竿を出したい人には最高のロケーションです。
🎣 釣り場の特徴
- フェンスあり:高さ1m強のしっかりした柵があり、子供連れでも転落の心配がありません。
- 足場が良い:全面舗装されており、キャリーカートでの移動も楽々です。
- 水深と海底:水深は手前で3〜4mほど。海底は基本的に「泥・砂泥」です。
「暁ふ頭公園は釣れない」と言われる2つの理由
検索候補に出てくる「釣れない」という言葉。これには明確な理由があります。
1. 奥まった地形のため「回遊」が少なめ
暁ふ頭公園は東京湾の少し奥まった場所に位置しているため、潮通しが良い若洲や城南島に比べると、アジやイワシの回遊ルートから外れやすい傾向があります。
「隣の若洲ではアジが爆釣しているのに、ここではゼロ」ということが起こり得るのはこのためです。
2. 海底の変化が少ない
海底がフラットな泥質であるため、魚が居着く「根(岩礁帯)」が少なめです。漫然と糸を垂らしているだけでは、なかなかアタリが出ません。
では、どうすれば釣れるのか?
答えは「居着きの魚」と「夜釣り」に狙いを絞ることです。
- シーバス(スズキ):ストラクチャー(障害物)ではなく、回遊待ちや岸壁際を狙います。
- ハゼ:泥底を好むハゼは魚影が濃いです。
- アナゴ:夜釣りの裏本命。泥底はアナゴの絶好の棲家です。
釣り方別攻略:サビキ・ルアー・夜釣り
サビキ釣りでアジは釣れる?
結論から言うと「釣れなくはないが、ギャンブル性が高い」です。
アジを狙うなら、夕マズメ(日没前後)の短時間に集中しましょう。回遊がない日は、潔くターゲットを「サッパ」や「コノシロ」に変えるか、足元のヘチ釣り(壁際狙い)に切り替えるのがボウズ逃れのコツです。
攻略のヒント:
通常のアミコマセだけでなく、「トリックサビキ」のように針に直接エサが付くタイプを使うと、回遊が少ない時でも釣果が出やすくなります。
ルアーでシーバス(スズキ)狙い
ルアーマンには人気のスポットです。特にバチ抜けシーズン(春)や秋のハイシーズンには、護岸沿いでシーバスのボイルが見られます。
遠投するよりも、テクトロ(岸壁際を歩きながらルアーを引く)や、明暗部を通す釣りが有効です。
おすすめは「夜釣り」でのアナゴ・カレイ
暁ふ頭公園の本領発揮は夜です。投げ釣り(ちょい投げ)で、アオイソメをエサにして底を狙ってみてください。
泥底エリアなので根掛かりも少なく、良型のアナゴや、冬場にはカレイが狙えます。電気ウキを眺めながらのんびり待つのも風情があります。
【最大メリット】駐車場と車中泊・アクセスのリアル
暁ふ頭公園が多くのファンに愛される最大の理由、それは駐車環境です。
駐車場はまさかの「無料」
都内の海浜公園のほとんどが有料(1回500円〜など)の中、暁ふ頭公園の駐車場は無料です。
- 料金:無料
- 台数:約30台(※少ないので注意!)
- 利用時間:24時間出入り自由
※台数が少ないため、土日の日中は満車になることが多いです。早朝や夜間の到着をおすすめします。
車中泊スポットとしての評価
「暁ふ頭公園 車中泊」で検索する人が多い通り、車中泊スポットとしても優秀です。
- トイレ:公園内にあり、24時間利用可能(そこそこ綺麗です)。
- 自販機:あり。
- 静寂性:夜は倉庫街のため非常に静か。
釣りの合間に車で仮眠を取ったり、朝マズメに備えて前乗りする釣り人(とタクシードライバーの休憩)が多いのが特徴です。
アクセス方法
車でのアクセス:
都心からは首都高湾岸線やレインボーブリッジを経由してお台場方面へ。「青海」エリアの突き当たりを目指します。
電車・バス:
ゆりかもめ「テレコムセンター駅」から徒歩約20分。歩けない距離ではありませんが、荷物を持って歩くには少々遠いです。やはり車での来園が推奨されます。
バーベキューと周辺施設
公園内にはバーベキューが可能な芝生エリアがあります。
- 料金:無料
- 予約:不要(フリースペース)※最新のルールは東京都港湾局のHPを確認してください。
- 直火:禁止(必ずコンロや焚き火台を使用)
海を眺めながら、釣った魚(釣れれば!)をその場で焼いて食べる……なんてことも可能です。近くにスーパーやコンビニはないので、食材と炭は必ず事前に準備してきましょう。
まとめ:暁ふ頭公園は「夜のマッタリ釣り」に最適
暁ふ頭公園は、「数釣り」を目指す場所というよりは、「都内で無料駐車場があり、のんびり竿を出せる貴重な場所」としての価値が高い釣り場です。
- 駐車場無料は神!(ただし満車に注意)
- アジ狙いより、ハゼ・アナゴ・シーバス狙いが堅実
- 夜釣り・車中泊との相性が抜群
「今日は釣れなくてもいいから、海を見ながらぼーっとしたい」「夜釣りでアナゴを狙ってみたい」。そんな気分の日は、ぜひ暁ふ頭公園へ足を運んでみてください。

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