東京ゲートブリッジを望む絶景の中で釣りが楽しめる、東京都内でも屈指の人気スポット「若洲海浜公園(わかすかいひんこうえん)」。
足場の良い護岸から、本格的な磯遊びができるエリアまで揃っており、ファミリーからベテランまで幅広い層に愛されています。
しかし、2025年(令和7年)8月末をもって園内の売店が営業を終了するなど、以前とは状況が変わっている点がいくつかあります。古い情報のまま行くと「エサがない!」「道具が借りられない!」と困ってしまうことも……。
この記事では、若洲海浜公園の最新の釣り場事情、釣れる魚、駐車場のルール、そして気になる「サビキ禁止説」の真偽まで、徹底的に解説します。
この記事でわかること
- 若洲海浜公園の3つの釣りポイントと特徴
- 【重要】売店閉店後のエサ・道具の調達方法
- 24時間利用できる?駐車場の料金システム
- 「サビキ禁止」の本当のルール
若洲海浜公園ってどんな釣り場?
東京都江東区にある若洲海浜公園は、東京湾に面した広大な海上公園です。釣り場は大きく分けて以下の3つのエリアがあり、それぞれのスタイルに合わせて釣りを楽しむことができます。
- 海釣り施設(防波堤):水深があり、大物狙いや回遊魚狙いに最適。
- キャンプ場前護岸:柵があり、トイレも近くファミリー向け。
- 人工磯:石畳のエリアで、カサゴやメバルなどの根魚狙い。
また、隣接する「江東区立若洲公園」ではバーベキューやキャンプ(要予約)も可能。午前中は釣りをして、お昼は釣った魚でバーベキュー、といった贅沢な休日プランも可能です。
【重要】売店・レンタルは営業終了しました(2025年更新)
これから若洲海浜公園へ行く方に、最も注意していただきたいポイントです。
以前まで園内で営業していた「若洲フィッシングセンター(売店)」は、令和7年(2025年)8月31日をもって営業を終了しました。
これにより、現在は以下の点にご注意ください。
- レンタル釣り具はありません:「手ぶらで釣り」はできません。竿や仕掛けは必ず持参しましょう。
- 現地でエサは買えません:公園内でアオイソメやコマセを購入することはできません。
釣りエサ・道具はどこで買う?
電車やバスで向かう場合は、新木場駅周辺での調達が必須です。
- コンビニ前自販機:新木場駅前の「デイリーヤマザキ」前に、24時間対応のエサ自販機があります。
- 釣具店「T.L.Bayside」:デイリーヤマザキの隣にある釣具屋さんです。初心者セットなどもここで揃えましょう。
3つの釣りポイント別攻略ガイド
1. 海釣り施設(防波堤)
東京ゲートブリッジに沿って沖へ伸びる、全長570mの防波堤です。
- 利用時間:6:00~21:00(※夜間閉鎖あり)
- 特徴:潮通しが良く、アジやイワシの回遊待ちに最適です。足元から水深があるため、ヘチ釣りでクロダイやアイナメも狙えます。
- 注意点:先端付近など一部立ち入り禁止エリアがあります。また、投げ釣りは禁止です。
2. キャンプ場前護岸
駐車場から最も近く、キャンプ場の目の前に広がる全長約200mのエリアです。
- 利用時間:24時間開放
- 特徴:高さ1m程度のしっかりしたフェンス(柵)があり、小さなお子様連れでも安心です。後ろにはベンチやあずまや(休憩所)もあり、のんびり楽しめます。
- 狙い目:ちょい投げでのハゼ、カレイ、シロギスが人気。
3. 人工磯
10トンの巨大な石を配置して作られた、全長480mの磯場エリアです。
- 利用時間:24時間開放
- 特徴:石と石の隙間が魚の隠れ家になっており、穴釣りやウキ釣りに最適です。カサゴ、メバル、ドロメなどがよく釣れます。
- 注意点:足場が悪く滑りやすいため、子供連れには不向きです。夜釣りで人気のポイントですが、照明がないためヘッドライトは必須です。
若洲海浜公園の釣果と季節の魚
若洲海浜公園で釣れる主な魚を季節ごとにまとめました。
| 季節 | 主なターゲット | おすすめの釣り方 |
|---|---|---|
| 春 (3-5月) |
シーバス、クロダイ、メバル、ウミタナゴ | ウキ釣り、エビ撒き釣り |
| 夏 (6-8月) |
アジ、イワシ、サッパ、ハゼ、シロギス | サビキ釣り、ちょい投げ |
| 秋 (9-11月) |
アジ、サバ、サヨリ、カレイ、イナダ | サビキ釣り、泳がせ釣り |
| 冬 (12-2月) |
カレイ、アイナメ、カサゴ、メバル | 投げ釣り(ちょい投げ)、穴釣り |
特に秋のハイシーズンには、回遊魚(アジ・サバ・イワシ)を狙って多くの釣り人で賑わいます。
駐車場は24時間使える?料金の注意点
車で釣行する際に気になるのが駐車場情報です。
- 駐車場名:若洲海浜公園駐車場
- 営業時間:24時間利用可能(年中無休)
- 収容台数:496台
- 料金:1回 500円
駐車料金は時間制ではなく「1回500円」です。車中泊をして長時間停めても500円とお得ですが、コンビニ等へ行くために一度出庫してしまうと、再入場の際にまた500円かかります。
飲み物や食事は、到着前にしっかり買い込んでおきましょう。
よくある質問:サビキ禁止?リニューアルとは?
Q. 「サビキ禁止」って本当ですか?
A. サビキ釣りはOKですが、「撒き餌」をバラ撒く行為は禁止です。
若洲海浜公園のルールには「撒き餌の使用禁止」があります。これは柄杓などでコマセを海に直接ドバドバと撒く行為を指します。
カゴにアミエビを詰めて足元に落とす一般的な「サビキ釣り」は多くの人が楽しんでおり、実質的に黙認されていますが、こぼれたエサは必ず海水で流して帰るなど、マナーを徹底しましょう。
Q. リニューアルした場所はありますか?
A. トイレなどの設備が綺麗です。
近年のリニューアル情報としては、サービスセンター内のトイレが挙げられます。ウォシュレット付きの温熱便座など非常に清潔に保たれており、公園のトイレとしてはトップクラスの快適さです。
Q. 投げ釣りはできますか?
A. 本格的な投げ釣りは禁止です。
危険防止のため、竿を大きく振りかぶるオーバースローは禁止されています。アンダースロー(下投げ)での「ちょい投げ」であれば問題ありません。
まとめ:ルールを守って東京の海釣りを楽しもう
若洲海浜公園は、都内からのアクセスも良く、初心者でも釣果を期待できる貴重な釣り場です。
- 売店はないので、道具・エサは必ず持参する
- 駐車場からの出し入れはしない(買い出しは事前に!)
- 投げ釣り禁止などのルールを守る
これらのポイントを押さえて、ぜひ週末は若洲海浜公園で釣りを楽しんでみてください。

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