豊洲市場をぐるりと囲む全長4.5kmの巨大プロムナード、「豊洲ぐるり公園」。
足場が綺麗でトイレも完備、レインボーブリッジを一望できることから、ファミリーやカップルに大人気です。
そして水中は、シーバス(スズキ)やクロダイの魚影が濃い一級ポイントでもあります。
しかし、検索キーワードに「ルアー 禁止」と出るように、ここには厳しいキャスト制限があります。
この記事では、豊洲ぐるり公園での正しいルアー釣りのルール、必須となる「タモの長さ」、そして釣れない時の攻略法について解説します。
この記事のポイント
- ルール:ルアーはOKだが「振りかぶるキャスト」は禁止!
- 必須装備:タモ(網)の柄は「6m」ないと届かない
- 攻略法:沖へ投げず、足元の「テクトロ」で釣る
- 食べる:居着きは臭いがきつい。リリース推奨
「ルアー禁止」の真相とキャストルール
まず一番大切なルールについてです。
豊洲ぐるり公園は、釣り場のすぐ後ろがジョギングコースや散歩道になっています。
そのため、「竿を振りかぶって投げる行為」は禁止されています。
※「ルアー釣り自体」は禁止ではありませんが、遠投が必要な釣り方は実質不可能です。
許容されるスタイル:
竿先を下げて手首だけで投げる「アンダースロー(下投げ)」や、足元に落とす釣りに徹しましょう。
※危険なキャストをしていると、巡回中の警備員さんに注意されます。
タモの長さは「6m」が必須ライン!
豊洲ぐるり公園で初心者が一番泣きを見るのが、ランディング(取り込み)の瞬間です。
- 足場の高さ:水面までの距離が非常に遠いです。満潮時でも結構な高さがあり、干潮時は遥か下になります。
- 推奨長さ:
最低でも5m、できれば6mのタモの柄(シャフト)が必要です。
一般的な3m〜4mのタモでは、干潮時に全く届きません。大物が掛かっても引き上げられず、糸を切る羽目になります。必ず長いタモを用意してください。
豊洲シーバスの攻略法「テクトロ」と「岸ジギ」
「遠くに投げられないなら釣れないのでは?」と思うかもしれませんが、実は豊洲のシーバスは「足元の壁」に張り付いています。
1. テクトロ(歩いて釣る)
ルアーを足元に落とし、岸壁に沿ってテクテク歩きながらルアーを引っ張る釣り方です。
メリット:
キャスト不要で安全。広大な公園を効率よく探れます。
おすすめルアー:
バイブレーションやミノー(例:コアマンVJ-16、ローリングベイトなど)。
2. 岸ジギ(岸壁ジギング)
メタルジグ(30g前後)を足元に落とし、海底まで沈めてからシャクリ上げる釣り方です。
日中(デイゲーム)に、壁の影に隠れているシーバスをリアクションで食わせるのに最強のメソッドです。
豊洲のシーバスは食べられる?
「綺麗に整備された公園だから水も綺麗?」と思いきや、場所は東京湾の最奥部です。
- 臭い:残念ながら、豊洲周辺の居着きシーバス(黒っぽい個体)は、独特の薬品臭や泥臭さが強い場合が多いです。
- 結論:食べることはおすすめしません。ゲームフィッシングとして楽しみ、キャッチ&リリースするのが無難です。
まとめ:長いタモを持って散歩しよう
豊洲ぐるり公園は、キャストの爽快感はありませんが、足元攻略の面白さが詰まったフィールドです。
- 「6mのタモ」を持っていく(最重要)。
- 絶対に竿を振りかぶらない(アンダースロー厳守)。
- 岸壁沿いをひたすら歩く「テクトロ」で攻める。
夜景をバックに、足元から「ドンッ!」と食い上げてくるスリルを味わってみてください。

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