城南島海浜公園で釣り！アジやタコは釣れる？ルールと「根掛かり」対策

羽田空港の目の前に位置し、離発着する飛行機を真下から見上げることができる絶景スポット「城南島海浜公園（じょうなんじまかいひんこうえん）」。

キャンプ場やドッグランもあり、週末は多くの家族連れで賑わいますが、釣り場としては少しクセのある「中級者向け」のスポットでもあります。

検索キーワードで多い「タコ」や「アジ（サビキ）」を狙って行く前に、必ず知っておくべき「厳しい投げ釣りルール」と「海底の罠」について解説します。

城南島海浜公園の釣りルール「投げ釣り厳禁」

この公園で最もトラブルになりやすいのが「キャスト（投げる行為）」についてです。

❌ 禁止事項

後ろを散歩やジョギングする人が通るため、竿を振り回す行為は禁止されています。
許可されているのは、竿の弾力を使って前に飛ばす「アンダースロー（下投げ）」のみです。
遠投が必要な釣り（本格的な投げ釣りや、遠くのナブラを狙うショアジギング）はできませんのでご注意ください。

秋などのハイシーズンには、アジやイワシ、サッパが回遊してきます。
しかし、足元の水深が浅く、手前には岩が沈んでいるため、足元に落とすだけのサビキ釣りでは根掛かりしてしまいます。

攻略法：
「ウキ」を付けた「投げサビキ仕掛け」を使い、アンダースローで10m〜15mほど沖に投入してください。これで根掛かりを回避しつつ、回遊魚を狙えます。

「城南島タコ」で検索する方が多いですが、以下の理由からおすすめしません。

根掛かり地獄：海底に捨て石（大きな岩）が大量に入っているため、タコジグ（エギ）を底でズル引きすると、一瞬で根掛かりしてロストします。
漁業権の問題：東京湾の多くのエリアには「共同漁業権」が設定されており、タコの採捕が禁止されている場所が多いです。城南島周辺でのタコ釣りはグレーゾーン、またはトラブルの元になるため、避けたほうが無難です。

実はルアーマンやヘチ釣り師に人気なのがシーバス（スズキ）とクロダイです。
沈んでいる岩（根）に魚が居着いているため、テトラの隙間や岩周りを丁寧に探ると良型が釣れます。

「城南島釣り食べる」と気にする方も多いでしょう。東京湾奥の水質は改善されていますが、判断は魚種によります。

アジ・イワシ・サッパ（回遊魚）：◎
外洋から入ってくる魚なので、問題なく美味しく食べられます。唐揚げや南蛮漬けが最高です。
シーバス・ボラ（居着きの魚）：△
個体によりますが、夏場などは特有のカルキ臭（泥臭さ）がある場合があります。食べるならしっかりと血抜きをし、火を通す料理（フライやムニエル）がおすすめです。

公園内には「城南島アウトドアセンター」があり、BBQ用品やお菓子は売っていますが、釣り具のレンタルや、生き餌（イソメ）の販売はありません。
※冷凍エサが稀に置いてあることもありますが、在庫は不安定です。

最寄りの釣具店（上州屋アウトドアワールド大井町店など）も車で20分以上離れているため、必ず自宅近くで準備を整えてから向かいましょう。

公園利用者用の広い駐車場があります。

城南島海浜公園は、飛行機を見ながらのんびりできる最高のロケーションですが、釣り場としては少しテクニックが必要です。

もし釣れなくても、頭上を飛ぶ飛行機の迫力だけで来た価値がある。そんな気持ちで挑むのが城南島を楽しむコツです。