冬から春にかけての人気のターゲット、「カレイ(鰈)」。
かつて東京湾は「カレイの宝庫」と呼ばれ、投げ釣りで座布団のような大型が連発した時代がありました。
しかし、近年は「幻の魚」と言われるほど個体数が減少し、陸からの釣りは非常に厳しくなっています。
「それでも東京湾の肉厚なカレイを釣りたい!」
そんな方のために、現在の東京湾におけるカレイ釣りのリアルな現状、数少ない陸っぱりポイント、そして確実な釣果を得るための「船釣り」について解説します。
この記事のポイント
- 現状:東京湾奥の陸釣りは「1枚釣れれば奇跡」レベル
- 陸ポイント:「城南島」や「若洲」で遠投が必要
- 解決策:確実性を求めるなら「乗合船」に乗るのが一番
- 種類:メインターゲットは高級魚「マコガレイ」
なぜ東京湾でカレイは釣れなくなったのか?
「昔は釣れたのに…」と嘆くベテランは多いです。主な理由は以下の2つと言われています。
- 水温の上昇:カレイは冷水を好む魚です。温暖化による海水温の上昇で、産卵場所が北上したり、深場へ移動したりしています。
- 青潮と埋め立て:カレイが産卵するための「浅場の藻場」が埋め立てで激減しました。また、夏場に発生する貧酸素水塊(青潮)の影響で、海底に住むカレイが大ダメージを受けています。
それでも狙う!東京の「陸っぱり」ポイント
確率は低いですが、実績がゼロではありません。潮通しが良く、遠投ができる場所が条件です。
1. 城南島海浜公園(大田区)
東京側で最も実績が高いポイントです。
攻略法:
羽田空港の対岸にあり、潮通しが抜群です。カレイは潮の流れがある場所を好みます。
手前は根掛かりするため、本格的な投げ竿で100m以上遠投し、航路の「カケアガリ(斜面)」を狙う必要があります。
2. 若洲海浜公園(江東区)
キャンプ場前の護岸などがポイントです。
攻略法:
人工磯エリアは根掛かりが激しいため、堤防エリアから沖の砂地を狙います。
ただし、釣り人が非常に多く「オマツリ」が多発するため、休日の投げ釣りは難易度が高いです。
3. オリジナルメーカー海づり公園(千葉県市原市)
都内ではありませんが、東京から車で行ける近郊エリアとして推奨します。
桟橋から沖へ投げられるため、東京湾奥よりも圧倒的にカレイに出会える確率が高いです。
確実に釣るなら「東京湾カレイ船」
「ボウズは嫌だ」「美味しいカレイを食べたい」という方は、船釣りが絶対におすすめです。
東京や浦安の船宿から、冬限定で「カレイ乗合船」が出船しています。
船釣りのメリット
- ポイント直撃:木更津沖や羽田沖の堤防周りなど、カレイが潜むピンポイントまで連れて行ってくれます。
- 独特の釣法:「小突き(こづき)」と呼ばれる、オモリで海底をトントン叩いて砂煙を上げ、カレイ寄せるテクニックを使います。これがゲーム性が高く面白いです。
- 釣果:陸では0〜1枚ですが、船ならトップで10枚以上釣れることもあります。
東京湾で釣れるカレイの種類
マコガレイ(真鰈)
東京湾のメインターゲット。刺身はヒラメより美味いと言われる高級魚です。
冬は「子持ちガレイ」、春は身が厚くなる「花見ガレイ」として珍重されます。
イシガレイ(石鰈)
背中に石のような硬い突起があるのが特徴。
マコガレイより大きく成長し、50cmを超えることもあります。引きが強烈です。
まとめ:陸なら「修行」、船なら「娯楽」
現在の東京湾カレイ事情は二極化しています。
- 陸っぱりは「忍耐と遠投」が必要。釣れたらヒーロー。
- 船釣りは「テクニカル」で面白い。お土産も確保しやすい。
まずは都内の船宿(品川や深川など)の釣果情報をチェックして、シーズンインを確認することから始めましょう。

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