都会の喧騒を忘れさせる深い森と、自然のままの干潟が広がる癒やしのスポット「大井ふ頭中央海浜公園・なぎさの森」。
ここはコンクリートの護岸ではなく、岩場や砂浜から竿を出せる貴重なフィールドです。特に夏から秋にかけての「ハゼ釣り」は魚影が濃く、お子様の釣りデビューにも最適です。
しかし、ここは野鳥保護区でもあるため、「立ち入り禁止エリア」や「釣り方の制限」が厳格に定められています。
この記事では、なぎさの森で釣れる魚、メインポイント「しおじ磯」の特徴、そして駐車場やレンタルの有無について徹底解説します。
この記事でわかること
- ハゼの聖地!しおじ磯・夕やけなぎさの攻略法
- ルアーは厳しい?「投げ釣り禁止」のリアルな事情
- 駐車場注意!利用時間と料金について
- 潮干狩りも!無料でアサリやシジミが採れる?
大井ふ頭中央海浜公園の釣りルール「ルアーはOK?」
まず最初に、この公園特有のルールを押さえておきましょう。「釣り禁止」の看板がある場所も多いため注意が必要です。
Q. 釣り禁止エリアはどこ?
A. 「観察壁」周辺や、野鳥保護区の奥地は禁止です。
なぎさの森には、野鳥を驚かせないために人間が立ち入れないエリアがあります。柵で囲われた場所や、橋の上からの釣りは禁止です。
釣りができるのは主に「しおじ磯」と「夕やけなぎさ」の2箇所です。
Q. ルアー釣りや投げ釣りはできる?
A. 「振りかぶる投げ釣り」は全面禁止です。
ルアー釣り自体は明確に禁止されていませんが、以下の理由から実質的に不向き(ほぼ無理)です。
- 水深が浅すぎる:干潮時は底が露出するほど浅く、ルアーを引くとすぐに根掛かりします。
- 投げ禁止:アンダースロー(下投げ)しか認められていないため、飛距離が出せません。
この公園では、のべ竿を使ったウキ釣りや、リール竿での「ちょい投げ(足元狙い)」でハゼや手長エビを狙うのが王道スタイルです。
メインポイント「しおじ磯」と釣果情報
なぎさの森で釣りをするなら、まずはここを目指しましょう。
ポイント1:しおじ磯
ゴロゴロとした大きな石が積まれたエリアです。
岩の隙間(穴)や、岩陰にはハゼやカニ、手長エビが大量に潜んでいます。
短い竿で岩の隙間にエサを落とす「穴釣り」や、満潮時に水没した岩の上を狙うウキ釣りが面白いように釣れます。
ポイント2:夕やけなぎさ
こちらは砂と泥の干潟エリアです。
ハゼ釣りはもちろんですが、春~夏にかけては「潮干狩り」も楽しめます。
※ウェーダー(胴長靴)や長靴がないと足が泥だらけになるので装備は必須です。
狙える魚・釣果
- マハゼ(夏~秋):
この公園の主役です。8月頃のデキハゼ(子供)から、晩秋の良型まで数釣りが楽しめます。 - シーバス(セイゴ・フッコ):
夜釣りで電気ウキを流すと釣れることがありますが、水深が浅いため潮位が高い時間帯限定です。 - クロダイ(チヌ):
稀に岩場周りで釣果が上がります。
駐車場・レンタル・トイレ情報
駐車場情報
車で行く場合は、なぎさの森専用の駐車場を利用します。
- 名称:大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森北駐車場
- 台数:普通車・中型車あわせて数十台程度
- 注意点:
24時間営業ではありません!
通常は9:00~21:30頃まで(※季節により変動あり)です。時間を過ぎると出庫できなくなるため、夜釣りをする際は必ず閉門時間を確認してください。
釣り具レンタル・エサ
公園内に釣り具のレンタル店やエサ屋はありません。
近くにコンビニはありますが、釣具店は徒歩圏内にないため、必ず事前に「イソメ」などのエサと仕掛けを準備してから向かいましょう。
※BBQ場(スポーツの森側)には売店がありますが、釣り具の扱いは基本的にありません。
トイレ・洗い場
なぎさの森管理舎の近くにトイレがあります。また、水道もあるため、泥で汚れた手足を洗うことができます(※道具を洗って流しを詰まらせないよう注意)。
春は「潮干狩り」もできる!
大井ふ頭中央海浜公園は、都内で無料で潮干狩りができる貴重なスポットでもあります。
- 時期:3月~6月頃の大潮の干潮時
- 採れる貝:アサリ、シジミ、バカガイなど
- ルール:
・稚貝(2.5cm以下のアサリ)は持ち帰り禁止。
・「じょれん」などの大型道具の使用は禁止(熊手はOK)。
釣りに行ってみて潮が引いていたら、お土産にアサリを掘ってみるのもおすすめです。
まとめ:大井ふ頭なぎさの森は「ハゼ釣り」の楽園
大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森は、大物を狙うような釣り場ではありませんが、自然の中で小物釣りを楽しむには最高のロケーションです。
- ルアーは不向き!のべ竿とイソメを持参しよう。
- 「しおじ磯」の岩場でハゼやカニと戯れる。
- 駐車場は夜に閉まるので注意!
都心にいながら、森と海の匂いを感じられる貴重な公園。ぜひお子様と一緒に、ハゼのピクピクとした引きを楽しんでみてください。

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